将棋のルールで「打ち歩詰め禁止」は何のためにあるのでしょうか。
実戦で打ち歩詰めの局面が出現して、勝敗を左右するのは滅多にないと思うのですが。
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「打ち歩詰め」で逃れているという局面は、(水面下では)よく出てきます。
大会でも、一局の中に二度出てきたこともあります。
そのときはさすがに、「つかんなあ!」と声に出してしまいました。
確かに、現実に「打ち歩詰め」になるのは、100局に1局も無いかもしれませんね。
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打ち歩詰めは、終盤の変化手順の中でよく出てきますよ。
その意味で、表にでないが勝敗を左右する場合も多いです。
私は、二歩禁などと同様に、歩の機能に一連の制限を付けたが、実際にはあまり勝負に関係なかった失敗の部分が今に残ったのではないかと思っています。
詰将棋などに使われて、ルールから外そうにも外せなくなってしまったものかも知れません。
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江戸初期将棋の初代家元、大橋宗桂一世の時代には打ち歩詰は既にルール化されていたようです。時代が近い朝倉将棋には酔象の駒があり現代の本将棋のルールがまとまったのはほぼ織豊・江戸初期と見られます。それまで将棋は知識層のたしなみとして公家など所謂プライドの高い人たちの指すものだったので、「打ち」は「討ち」に通じると「兵卒に過ぎない歩が大将首をとることに拒否反応」を示したのは、下剋上の世相を反映したのかもしれませんね。
私は
・後奈良天皇が駒の削除を命じた記録があることから、それ同様に禁裏で打ち歩詰の対局があり天皇が禁止した
・持ち駒のルールの副産物として、歩の使い安さ・易さを制限するため生まれた
などと想像しています。
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昔に誰か(名人や将軍)がうっかり負けたときに
「おいっ!打ち歩詰めは禁止やろうが!」
「えっ!そうだったんですか……?」
「当たり前や!そんなことも知らんのか!」
として既成事実化したんじゃないかと思います。
最初に作るにしてはあまりにもマニアックな局面のルールであり、また絶妙すぎるゲームバランスを持たせているルールなので、かえってこれが「意図されたルール」には思えないのです。
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確かに打ち歩詰めが出現するのは、百局に1局もないですから、
勝負には関係ありませんね。
打ち歩の「歩」は持ち駒の歩。 持ち駒、ということは元は相手の歩。
つまり、もともと自分の部下、しかも最も地位の低い下っ端の
部下にいきなりとどめを刺されるのはあんまりだろう、ということだと思います。
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たまにあります。
コンピューター将棋で二歩は、指せない(指そうと思っても)ので打ち歩詰めも指せないと思ってたら指せてしまって負けた経験があります。
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私は高校の将棋部に入ってるものですが、先を読んでいて、打ち歩詰めの局面にはよく出会います。
将棋のルール上、とった駒を使えるというものがありますが、
あれは、実際の戦だったら裏切りですよね・・・
相手の王様が自分の国の一番弱い兵に裏切られて負けるということをなくすためのルールだと聞いたことがあります。
打ち歩詰めで勝負が変わることは、高校の将棋だとあまりありませんが、プロのように、一手差で勝敗が決まることもあるので、ばかにできないルールだと私は思っています。
もっともそういう人たちは打ち歩詰めがないように先を読んでいるため、棋譜に現れることは少ないでしょうが・・・
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かなり昔ですが、同じような質問がありましたので張ります。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1310652838
この質問のBAの方の説はなかなか面白いですね。
一つ目の説は一般的に言われていますが、
二つ目の説は納得できます。
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