2012年2月25日土曜日

将棋のルール。

将棋のルール。

なんで二歩は禁止なんですか。もし禁止でなかったらどうなるんでしょう。


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過去に同じ質問があったのでそのときの答えの焼き直しですが



>もし禁止でなかったらどうなるんでしょう。



具体的に示しましょう。図を見てください。

普通の相居飛車の出だしで、先手が25歩と伸ばして後手が32金と受けたところです。普通はこれで受けられているんですが、もし二歩がありだと、ここで24歩打、という奇手?があります。

放っておくと23歩成、同金、24歩で困りますし、24同歩と取っても同歩とされて角の頭が受かりません。



これではつまらないですよね。だからダメなんです。



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それはゲーム・バランスの調整のためのルールです。歩は18枚あります。だから持ち駒になる確率が高い駒です。二歩を許してしまうと、再使用可能ルールによって最弱の駒が、天下無敵の最強の駒になってしまう。二歩を許すと歩の取り合いだけで勝負が決まってしまう極めて単純で大味な対局になってしまうのです。例えば▲2五歩と伸ばして、もし先手に一歩あれば▲2四歩打で後手には受けがなくなってしまう。お互い飛車先の破りあいになるでしょう。こうなると囲いも戦法もない。おそらく簡単に先手必勝定跡ができてしまうでしょう。これでは誰からも飽きられてしまいます。将棋は二歩禁のルールによって羽生名人でも極められない奥の深いゲームになっているということです。

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