歩が三枚だけの将棋
下手側は、普通に駒が並べてあって、上手側は、王様の他は、持ち駒として「歩」が三枚だけの将棋って、上手側が「必ず勝つ」というのは、本当ですか?
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ご質問の将棋は「歩三兵」というちょっと特殊なルールの将棋のことだと思います。
駒の動きを覚えたばかり、など超初心者向けの将棋で、上手は盤上玉のみ、持駒に歩三枚。
そしてこの手合いのみの特殊ルールとして上手はニ歩、三歩を打ってもよいことになっています。
上手初手は86歩。同歩は87歩として角を取られますから角頭を守りますが、形で87金とすると、以下87歩成、同金、86歩、同金、85歩。 これで下手はハマっています。
1)85同金は87歩
2)76金や96金も87歩
3)87金は二歩ありルールで86歩とさらに打たれてしまいます
実際には角を詰まされても冷静に見れば下手必勝なのですが、そこから勝てるならそもそも手合い違い、ということです。
(上手の立場で)下手に覚えてほしい正解手順は2手目に7八銀。以下、87歩成、同銀、86歩に98銀とそっぽに引き、以下87歩、79角、88歩、78金、89歩成、同銀(結果図)にて上手切れ筋、というのが一応の定跡です。
※ただ、正直この順はアマ初段あっても多分指せないくらいの高等な順です。
強い人から見れば、初手8六歩に7六歩と角道を開け、87歩成には3三角成として角を逃がしちゃえば?とか言われそうですが、まあそこは前提が前提ということで。
たかが「歩三兵」でもこれだけ精緻な定跡が存在する、というのも将棋の奥深さだとご理解下さい。
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昔、「電波少年」で、松村さんは林葉直子さんに、このルールでボロ負けしてましたねw この時、松村さんは将棋のルールをほとんど知らなかったようです。他にも松村さんは、羽生さんにも王将1枚でボロ負けしてたような。
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定跡
8六歩、7八銀、8七歩成、同銀、8六歩、9八銀、8七歩打、7九角、8八歩打ち、5六歩、8九歩成、2四角、5二玉、8九銀、7五桂、7八金、8八歩成、同銀、8七歩成、同銀、同桂成、同金
上手は、銀1枚だけでどうしようもない。
下手は、8八飛、7六金から飛車を成りこんでいけば楽勝です。
後は、駒を渡さないように気をつけてゆっくり指せばいい。
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「上手が必ず勝つ」ということはありませんが、上手二歩あり
だと、下手も容易には勝てません。(普通は上手二歩ありにします)
通常の将棋と同じ「二歩NG」だと、すぐに上手が負けてしまいます。
上手を▲、下手を△として、▲2四歩△同歩としてくれれば、
▲2三歩で角が取れるのですが、▲2四歩に△3二金と
されるとゲームセットです。なので、上手は「二歩OK」と
しないと勝負になりません。
二歩OKとすると、▲2四歩△3二金でも▲2三歩成△同金
▲2四歩△同金▲2五歩△2三金▲2四歩打、などとして
手が続きます。
「二歩OK」の歩三兵でプロに勝つには、初段くらい必要であろう
と言うプロのコメントを読んだことがあります。初級者が「二歩OK」の
歩三兵でやったら、まず負けるでしょうね。
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棋力の差によります。
下手が、駒の動かし方を覚えた程度で、上手が、高段者ぐらい差があれば、上手が勝ちます。
すこし、将棋の知識があれば、下手は対応出来るので、上手必勝というわけではありません。
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