将棋の千日手について。
今日みたNHK杯 佐藤康光VS永瀬拓矢は千日手でやり直しでしたが、本当にその手しかないんですか?
また、二回目は、特別にルールが追加されるとかなく、普通にやり直しと考えて良いのですか?
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他の方が先手で千日手にするのは殆どないと言われてますが、それはひと昔前の話しで、後手一手損角換わりや、一手損振り飛車等の後手番での有力戦法が現れて研究されてる現在では、そうでもありません。
わざと後手番での得意戦法や研究課題の局面にしたかったり、勝負に持ち込みたい場合にわざと先手でも千日手にする事が、度々ありますから。
現在のように後手の有力戦法が出てくるまでは、先手の方がかなり勝率が高かったので、わざわざ千日手に誘導する必要性があまりなかったのです。
お互いに勝利を追求して、妥協せず打開出来ず、最善を求めた結果になるのが千日手です。
時にはミスでなってしまう事もないわけではないですが、殆どの場合の千日手になる理由はそれです。
明らかに相手が振り飛車党とかで、同じ戦法しかしないとわかる場合には千日手にはせず対策も練りやすいですが、羽生世代の棋士のように、なんでも指しこなすオールラウンダータイプだと、わざと逆に千日手にしたり、千日手にせざるをえない状況になる時もあるという事です。
二回目は特にルール追加はありません。
持ち時間が少し増える程度で、後は通常対局と一緒です。
プロの対局では、千日手連続や千日手の後に持将棋(逆もあり)などはたまにあります。
千日手自体はそんなに珍しい事ではありません。
昔の棋士から見れば、千日手に自ら誘導するなんてとんでもない事ですが、現代ではプロ間の戦法でも仕掛けから詰みまで研究されている局面や戦法も結構あり、棋士の考え方や情報化社会など、昔とは環境が違うので、千日手も立派な心理戦で駆け引きがあり、一つの戦い方なのです。
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>佐藤康光VS永瀬拓矢は千日手でやり直しでしたが、本当にその手しかないんですか?
質問の意味は、
「千日手にしないで別にかわるいい手がなかったのか?」
ということでいいでしょうか。
私の棋力ではほかにかわるいい手があるのかは判断できませんが、どちらかというと永瀬のほうから千日手をしかけた感じでした。
通常、先手番で千日手は仕掛けることはほとんどありません。(後手番を持つことになるため)
ただし、永瀬四段は千日手が好きです。「千日手にすれば若いほうが勝つ」と言ってますね。
実際、千日手指しなおしになった対局は今まですべて勝利しています。積極的に千日手にしていると思います。
なので永瀬さんが見れば千日手にすることが自分にとっての最善手であると判断したのでしょう。
千日手指しなおしに関してはルール上回数制限はありませんので、何度でも先後を入れ替え指しなおすことになります。
ただし、棋戦によっては持ち時間が切れて秒読みに入っているほうへ、追加で○○分(その場合、持ち時間が多いほうにも同じだけ追加する)とすることがあります。
2回目はNHK初らしいですね。ただし、順位戦や竜王戦のランキング戦は私もたいていチェックしていますが、そこまで珍しいことではなく時々ありますね。
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