詰将棋で玉側の持ち駒は残り全部ですが、
持ち駒を持っている意味が有るのか!と言いたくなる問題が結構多いような気がしますか。
攻め側は王手の連続でいくので持ち駒を使えない場合が多い!というもんですか。
また持ち駒は残り全部といいますが、盤上には無い本来は攻め側の王将の駒は玉側の持ち駒として使えないのですか。
現実には相手の王将の駒を持ち駒としないはずですが。
|||
基本的に詰め将棋は、本将棋と同じルールです。
王将が持ち駒になるケースは、本将棋では
ありえないので、王将は持ち駒としては使えません。
持ち駒は、王将以外の残り全部です。
持ち駒を使えない場合が多いのは、簡単な問題です。
合い駒の種類によって詰め手順は異なるものの、
いずれの合い駒も詰む、というような問題が難しいです。
|||
攻め方の玉だけは盤上になくとも玉方の持駒にはなりません。
詰将棋のルールは手数・難易度に関わらず共通なので玉方持駒が関係しない作品も「残り全部」が持駒ですが。特定の駒が「品切れ(玉方持駒に存在しなくなる)」して受けがなくなって詰むような作品や、煙詰(玉方の持駒は一枚もないが、最後には最小限の枚数で詰む)のような高度なものもあります。
|||
一般の週刊誌やスポーツ新聞などに掲載されている詰将棋は、手数も長くて15手詰ぐらい、合駒もせいぜい2回ぐらいなものですが、専門誌に掲載される作品にはもっといろいろあります。
七種合についてはsea99momさんが紹介されていますが、他にも歩の七連合(飛び駒からの王手に対して歩の合駒を7回連続で打つ)、金、銀、桂、香、それぞれ四連合などが登場する作品もあります。また、二段中合といって、2種類の駒を連続で中合するものもあります。
ややこしいところでは持ち駒変換という手法があります。古典ですが、有名な伊藤看寿の図巧百番は龍の追い回しの超長手数作品(611手詰)は、途中で持ち駒が歩4枚となったところで、その歩を左辺で使って右辺で合駒として桂を入手するという展開になります。4枚の歩がすべて桂に変わった時点で玉方はやむを得ず合駒として銀を使わざるを得ず、局面が進展していきます。
というわけで、玉方が駒を持っている、あるいは特定の駒を持っていないということが重要な要素を占める詰将棋はたくさんあります。
ちなみに合駒の登場する回数が一番多い作品は、添川公司氏の「明日香」だそうで、その回数は170回です。
|||
相駒が何かと考える問題もたくさんあるわけで、そういう問題の場合だけ持ち駒を置くのもあれじゃんじゃん。
|||
普通の短編詰将棋では、玉方の持ち駒は使わないのがほとんどです。でも変化では、合い駒をしたらどうなるかとか考えたりします。実際に合い駒をする問題もあります。しかも一つの詰将棋で7種類の合い駒を順番にしていくというのもあります。もちろん正解以外の合い駒をすると早く詰みます。相手に持ち駒があると言う事で、詰将棋の創作範囲が広がっていると思います。又、自分の王将は持ち駒にはできませんが、盤上に置いて創作することはできます。この場合の主な目的は、飛車や角で王手をした時に相手が、桂馬や角の合い駒をして逆王手をかけるというものです。双玉問題と言って、神吉さんが得意としています。
|||
確かにそうですね。
例えば、玉方の持ち駒
飛、角、金2、銀、桂、香、歩5
これで十分の問題もあります。
実戦で王将を取れば、その時点で勝ちになりますから、玉方が王将を持つのはおかしいと思いますよ。
0 件のコメント:
コメントを投稿