囲碁の着手について 将棋は時間切迫で慌てて指そうとした時、例えば3六の飛車を3五に動かす時に、飛車を落としてしまった等の緊急事態の場合は、
これから指す3五のマスに指を置き、「3五飛車!」と発声すれば、着手の代わりと見なされます。囲碁の場合はこのような緊急事態の場合の、着手の代わりと見なされる方法はありますか?囲碁は同じ色の石だけなので、将棋よりは何とかなりそうですが、それでも慌てていたら一個の石を碁笥からつまみ出して、これから打つ点に正確に打ちこむ余裕は無いように思うので・・・。
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正確なルールではそのような決まりはありません。
正確なルールとは日本棋院が作成した,日本囲碁規約を言うと考えます。
日本囲碁規約では,時間切れ負けについて特段の規定がなく,それゆえ,質問のようなルールについては明確ではありません。
おそらく,今までそのようなルール違反をした棋士がプロにいなかったため必要なかったということなのでしょう。
ですが,文言を解釈すると,規約二条は次のように規定しています。
第二条(着手)
対局する両者は、一方が黒石を相手方が白石をもって相互に一つずつ着手することができる。
とあります。
正式な囲碁の大会などで,石を持たずに,つまり目隠し碁を行うことはありえませんので,ここでは基本的には石を手に取り,碁盤に置くことをもって着手と言っていると解されます。
というのも,もって,が「持って」なのか,「以て」なのかが厳密には不明であるのですが,(持って,ならば上の解釈になります)
一つずつ,という碁石一つと読み取れる文章が続いているので,「持って」となるのではないかと思います。
また,これを裏付ける条文がもう一つあります。
第五条(取り)
一方の着手により、相手方の石が前条に基づき盤上に存在することができなくなった場合は、相手方のその石のすべてを取り上げるものとし、これを「ハマ」という。この場合石を取り上げた時点をもって着手の完了とする。
これを読むと,石を取り上げた時点を持って着手の完了とする,とありますから,現に自ら碁盤に石を置き,死に石を手に取り,アゲハマに移すことが予定されています。そうだとすると,やはり二条の解釈は上のようになると思われます。
そして,これを受けて,質問の答えがはっきりしてきます。
着手の代わりとみなされる方法はいろいろ考えられますが,石を取り上げなければ着手とみなされないというルールがある以上,相手の石を取り上げる場所に打つ場合は,言葉やその他方法で打つ場所を伝えるだけでは着手とならない,ということになります。
そのような場合だけ石を取り上げるまで着手とみなさず,それ以外の場合には口頭で伝えるだけで着手とする,というのは合理的な区別といえませんから,やはり口頭などでの代替手段はないと思われます。
これは,自ら手で石を置くことを持って着手としている2条からも言えると思います。
もちろん,これをそのまま解すると,次のような問題が起きる可能性があります。
つまり,腕や指がないなどのため,碁石を持つことができない人が正式の大会に参加できない。
ざっと調べた感じ,腕がないなど,自ら碁石を持つことができなかったプロ棋士はいないようなので,このような問題は顕在化していません。
ですが,腕がない等で最初から口頭で打つことを常としている人は例外と考えるべきか,もしくは補助者が石を置くことをもって,着手というべきでしょう。
前者の場合でも,死に石を取り上げる場合は,補助者などが石を取り上げるまでは着手とならないことになると思われます。
ただ,このあたりは正式なルールがない以上,個別の大会等でこの点につき特別なルールを定めたとしても問題はないと思います。
そういうことがない限りは,上にあげた解釈でいくのだろうと思います。
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日本棋院囲碁規約では戻した時に双方が納得できなければ両者負けと有ります。
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詳しくは知りませんが、例えば「10-15!!」などと叫べば許してくれるのではないでしょうか?
黒とか白とか言う必要がない分だけ将棋より簡単なような気がしますが。騎士の方のご意見待ちましょう。
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